Jalan Sriwijayaと社長の物語

Jalan Sriwijayaは靴好き、靴づくりのプロが見るほど、唸ります。

「この技術と品質が、この値段とは…」とショックを隠せません。

それほど、既成概念を変えたインドネシアの靴メーカーなのです。


しかし「インドネシアは靴製造の聖地」ではありません。

Jalan Sriwijayaだけがズバ抜けてすばらしい靴をつくっているのです。

それにはJalan Sriwijayaデデ・チャンドラ社長のものづくりの哲学があります。

「どんな難しい注文であろうとも、手作りの技術力は可能にする」「それが職人の、ものづくり原点」という強い思いで靴づくりの研究を続けています。


GMTはそのようなデデ・チャンドラ社長に惚れ込み、それならばと、靴づくりの最高峰技術である「ハンドソーンウェルテッド製法」で靴を作り出す依頼をしました。


「ハンドソーンウェルテッド製法」は靴本体とウェルト革を手で縫い付ける手仕事技術を駆使した複雑なつくりかたです。

ウェルト革を縫いあげるには強靭な手のチカラと、ひと針ひと針を縫いあげる確かな目が必用で、熟練豊した職人さんでも1足1時間かかります。

それを実現し、コンスタントに生産することができるようにすること。それを可能にすることで現在のJalan Sriwijayaの販売がはじまりました。


ビスポークシューズの技術をライン生産するためには、まず職人さんを育て上げることが必須条件です。

それは並外れた努力ではありませんでした。

しかし、その結果「ヨーロッパの最高の素材」「昔ながらの高級靴の製法」「職人技術」の三位一体でJalan Sriwijayaが誕生しました。


それは誰もが驚愕するモノづくりでした。

しかも驚くべきコストパフォーマンスで「インドネシア製」の価値観をガラリと変えたのです。

世界の靴工場は、Jalan Sriwijayaを見て、誰もが思ったはずです。

「確かに、我々も、昔はこれを作っていた」と。

それは先代かもっと前の世代か、というものです。それは機械化して革靴が大量生産される前の「ビスポークシューズ」の時代。腕の良い職人がひと針ひと針靴を縫っていたころのヨーロッパの靴工場の話です。


そんな昔の職人技をデデ・チャンドラ社長はインドネシアのバンドンで忠実に蘇らせたのです。


もちろん現在の誰もが「ビスポークシューズ」の時代の靴がどんなものだのか知る由もありません。しかし、Jalan Sriwijayaを履くことで、靴が進化してきた歴史やルーツを感じることができます。


そうです、人の手によって作られた匠の技術は、Jalan Sriwijayaの履き心地であり、革靴の歴史の原点です。現代に体験できる唯一の本物の革靴です。


私は、このようなインドネシアの「奇跡」の靴物語と「デデ・チャンドラ社長の魂」を日本のお客様へ全力で伝えていきたいと思います。


Jalan Sriwijayaをきっかけに、世界中で革靴中毒になる人がたくさん増えたらいいな。


と夢見て、日々Jalan Sriwijayaは研究し、お客様が驚きと喜びを感じる靴を発表していきたいと思います。

 

代表取締役 横瀬秀明