ICON的存在”PENNY LOAFER ”
1876年、Gerge henry bass 氏は彼の名を冠したシューズ会社をメイン州に設立しました。
“可能な限り最高の靴をつくる” その想いを大切に、
地元の農家や森で働く人のために丈夫なデザインの靴を作りあげました。
信頼できる靴を必要としている男性のために、実用的な靴を作る事でその名を冠したG.H.BASSは、パイロットのチャールズA.リンドバーグ、ゴルファーのボビージョーンズ、米陸軍に好まれました。
スタイルアイコンとしてのターニングポイントは、Bass Weejunsが誕生した1936年の事でした。
Weejunsは「野外で気楽に履ける」伝統的なノルウェーのスリッパスタイルのモカシンに触発されて誕生しました。1930年代後半までには、Weejunsはアイビーリーグのキャンパスでよくみられるようになりました。 一説によると、学生たちは公衆電話用の10セント硬貨を靴のフロントスロットに入れていたことからペニーローファーが誕生したと言われています。
「カジュアルウェアとフォーマルウェアの境界線にあり、どの年齢層にもはまり、さまざまなシーンで活躍するでしょう。」と、G.H.BASSのEUマーケティングマネージャーであるCyril氏は言います。
もちろん、クラシックなWeejunsのデザインは今日でも非常に人気があり、過去80年に渡ってたくさんの歴史を築いてきました。 プレッピーなアイビールリーグスタイルが世界を席巻するにつれて人気が高まり、ジョンF.ケネディ大統領、オードリーヘプバーン、グレースケリー、ポールニューマンが愛用している姿を目にするまで、そう時間はかかりませんでした。
そして、1982年にマイケルジャクソンが「スリラー」のミュージックビデオで黒のWeejunsを履いた時、Weejunsの位置は決定的なものになりました。
B.H.BASSのデザインに魅了されたのは主流スターとそのファンだけではありませんでした。
過去80年間、1950年代のモッズから、70年代の英国のRude Boysや80年代のイタリアのPaninarosまで、たくさんのサブカルチャーに取り入れられてきました。Weejunsは、高度に定義されたサブカルチャーにシームレスに溶け込んでいったのです。
非常にシンプルで控えめな靴であるがため、さまざまなサブカルチャーにそれぞれのアイデンティティを刻印しやすくなったのでしょう。
そして、もう一つのポイントは、ダンスにちょうど良いという事です。
音楽とダンスは常に多くのサブカルチャーの原動力であり、このクラシックなローファーは動きやすさも兼ね揃えているため、ロカビリーやスカ、ノーザンソウル愛好家からも愛されました。
品質の良さも人気を博した理由の一つでした。
アウトソールやテキスタイルなどは最新の改良が加えられていますが、Weejunsの製法は、1876年にGeorge Henry Bass氏が作り上げたモカシン技術が使われています。
ペニーローファーの核となる部分は当時のままですが、分厚いラバーソールのWeejuns90sや、よりリラックスして履けるEasyWeejuns、そしてTommyHilfigerやEngineeredGarmentsとのコラボレーションによりさらなる人気を博しています。