LASTのお話

 

ジョセフ・トリッカーは1829年、トリッカーズ社を創立しました。歴史的に見ればロバート・ピールがロンドンで最初の警察を設立し、アメリカではエイブラハム・リンカーンが最初の政治演説を行った年でした。また、ルイ・ブライユが視覚障碍者の為に点字方式を完成させ、ビクトリア女王が王位を継承したのはその8年後の事です。

ジョセフは、啓蒙運動、学び、社会改革の時代である現代社会の誕生をまのあたりにしました。 これは、トリッカーズの靴の最初の小売注文がなされた頃の事です。

イギリスで最も長い歴史を持つ靴メーカの一つであるトリッカーズは、今でも5世代にわたり家族経営をしています。トリッカーズの靴はすべて、ノーザンプトンの工場で一貫生産されており、1989年には王室御用達の証であるプリンス・オブ・ウェールズを授与されました。

当初からトリッカーズは卓越した品質に定評があり、快適性・強度・耐久性・防水性と実用的な機能を備えていたため、農夫から地主までもがトリッカーズの靴を選ぶようになりました。

トリッカーズのカントリーシューズとブーツは、今日も創業当時と変わらぬ厳格な基準に基づいて作られています。ジョセフ・トリッカーの義理の息子であるウォルター・ジェームズ・バールトロップは、1840年に世界初のカントリーシューズを設計・生産し、新時代を築きましたウォルターによって生み出されたスプリットリバースウェルトにより、ブーツに初めて防水性がもたらされました。

現在でも、トリッカーズの靴とブーツの製造は260もの工程を経ており、製造には8週間かかります。

バートンとストウは、今日でも我が社の礎です。

1937年、トリッカーズはジョージ6世の戴冠式を祝うために2つのラストを作るよう依頼を受けました。4444はヘビーブローグカントリーシューズのバートンの象徴であり、4497は最も有名なカントリーブーツであるストウに使用されています。