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起毛させた革ならではのマットな質感が魅力のスエードレザー。ツヤのあるスムースレザーとは異なる柔らかな表情で、上品さを保ちながらもカジュアルな印象を演出します。秋冬に登場することが多い印象のスエード靴ですが、ヨーロッパなどでは通年素材として春夏でも履かれているアイテムなのです。今回はそんなメンズのスエード靴から、人気ブランドのおすすめモデルをピックアップ。気になるお手入れやコーディネートのアイデアもご紹介します。
スエードとは、なめした革の裏面を短く毛羽立たせた皮革のことを指します。原皮には主に仔牛や仔山羊などの柔らかい皮が用いられ、サンドペーパーなどを使って擦ることで起毛させています。似た素材にベロアがありますが、こちらの方がやや毛足が長く厚みがあるのが特徴です。また同じ起毛皮革のヌバックは革の表面(銀面)を起毛させたもので、滑らかな質感を持っています。
▪普段はブラッシングでOK
スエードは比較的お手入れの簡単な素材。普段のケアは、ブラッシングするだけでOKです。ブラシをかけるときは、最初は毛足を逆なでして汚れやホコリを落とします。起毛皮革は小さなチリなどが付きやすい傾向があるため、着用したらその都度落としておくのがおすすめです。その後毛足の流れに沿ってさらにブラッシング。起毛が寝てしまわないよう優しく行うのがポイントです。必要なものは豚毛ブラシとスエードブラシ。豚毛ブラシはホコリを落としたり毛並みを整える日常的なお手入れに使います。スエードブラシはナイロンと真鍮で出来ているものなどが多く、強く寝てしまった毛や毛足が短くなってテカリが出てしまっている箇所に使います。汚れ落としにも用いられますが、力を入れすぎると起毛のちぎれや傷に繋がる場合があるので注意が必要です。
▪クリームは不要!防水スプレーは必要に応じて
スムースレザーとは異なり、靴クリームは必要ありません。スエード専用のスプレーを使用して潤いと栄養を与えることでやわらかな印象を保ち、発色も良くなります。起毛革であるスエードは防水スプレーの効果が得られやすい素材ではありますが、毛束ができやすくなってしまう場合があるので過度な使用はおすすめしません。靴に用いられる一般的な防水スプレーの効果は数日間と言われていますので、必要に応じて適度に活用するようにしましょう。
▪汚れが目立つ場合には
部分的な汚れには消しゴムタイプや天然ゴムの固形クリーナーがあります。大きく汚れてしまった場合などには専用の汚れ落としローションや液体クリーナーもありますがシミが出来ないように注意が必要なので、心配な場合は靴修理店などに相談を。雨に濡れたままで乾かさず、霧吹きなどで一度全体的に湿らせてからしっかり乾燥させるとシミを防ぐことが出来ます。
ダーティーバックスシューズはアイビールックに欠かせないアイテム。上品な佇まいにシンボリックなブリック(レンガ色)ソールがアクセント。
ブランド定番のローファーをボリュームのあるラグソールでアップデートさせたモデル。素材にスエードを採用し、シックで大人っぽい印象に。
Tricker's
人気モデルを日本人向けに改良した青山店別注品。エレガントなルックスに高いフィット感、使い勝手の良いダイナイトソール仕様で三拍子揃ったローファー。
トリッカーズのアイコンと称されるカントリーシューズ「バートン」の青山店別注仕様。軽量で屈曲性に優れたコマンドソールを搭載。スエードの柔らかさ相まってスニーカーのように快適な履き心地。
ボリュームのある木型を使用したシンプルなチャッカブーツはクリーンからカジュアルまで幅広いボトムスにマッチ。軽量かつ屈曲性に優れたソールで使い勝手抜群。
ブランド定番の王道タッセルローファー。スーツに合わせれば絶妙な抜け感を、カジュアルに合わせれば程よいエレガントさをプラス。
長年の定番サンダル「ボストン」をベースに作り上げられたシューズモデル。考え抜かれたデザインと上質なレザーのアッパーが足にフィット。もちろんフットベッドを搭載。
丸みを帯びたリラクシーなフォルムにストラップとメタルバックルでアクセントを効かせた、シンプルかつ飽きの来ないデザイン。ソックスとも好相性で通年活躍。クッション性のあるインソールも魅力。
▪カジュアルコーデに取り入れて大人っぽく
普段スニーカーを良く履かれる方にもスエード靴は取り入れやすいアイテム。マットな素材感のスエードシューズはデニムやワークパンツとの相性が抜群で、カジュアルなコーディネートに大人の落ち着きをプラスしてくれます。ドレッシーになり過ぎないようにボリュームのあるレースアップタイプを選ぶとすんなりマッチ。▷着用モデル:12512 DIRTYBUCK DERBY / EARTH SUEDE (RUBBER SOLE)
▪スーツスタイルを柔らかな印象に
スムースレザーの靴を合わせることが多いスーツスタイルですが、スエード靴を合わせるとぐっと柔らかで上品な印象に。カラーはスエードならではの質感と合わせやすさを兼ね備えたダークブラウンがおすすめ。▷着用モデル:98811 Tirta / DARK BROWN SUEDE (DAINITE SOLE)
▪ダークトーンの装いに変化を
カジュアルなスウェットとチノパンをワントーンでまとめたコーディネートにもスエード靴が好相性。スニーカーやワラビータイプのシューズも良いですが、ブラックのローファーをチョイスすることで品良くこなれた雰囲気に仕上げてくれます。ボリュームのあるラグソールも好相性。▷着用モデル:11512 LARSON / BLACK SUEDE (RUBBER SOLE)
いかがでしたでしょうか。スエード靴は通年で活躍する使い勝手抜群のアイテム。バリエーションが豊富なこの季節の内に、お気に入りの一足を手に入れてください。→その他のメンズスエードシューズ・ヌバックシューズの一覧はこちら